毎月の生理痛に悩まされる人必読!産婦人科医が教える緩和する2つの方法

「毎月毎月、生理のたびに来る痛み・・」どうにかしたいですよね。でも、生理痛はみんな経験してるし「我慢してやり過ごすのが当たり前じゃないの?」

もしかして、あなたもそう思っていませんか?

痛みがひどいときは、ロキソニンなど鎮痛剤を飲んでやり過ごしているかも知れません。

鎮痛剤を飲んで痛みを緩和しても「その場しのぎ」でしかないことは、あなたもよく分かっていると思います。

そこで、痛みの根本原因に効くことで、痛みを緩和する方法をお伝えします。

大きく分けると

  • 婦人科だからできること
  • あなたが自分自身で今すぐできる対策

この2点になります。ぜひ、最後まで読んで実践してくださいね。

生理痛をひたすら我慢していませんか?

結論から言うと、生理痛は我慢するものではありません。

痛みにもレベルがあることは感覚的にわかると思います。そもそも痛みは主観的なもの(他人にはわからない)です。

しかし、「あなたが感じている痛みのレベルはどのくらいですか?」と訊かれると、答えにくいと思いませんか?

これは誰でもそうです。痛みを数値化するのは困難なのです。あなたにとってその痛みが習慣的に感じていて慣れてしまってる場合は特にそうです。

生理痛の痛みが強い人は、必ず婦人科で検査を受けて欲しいのですが、どこからが痛みが強いと言えるのかわからないですよね。

生理になると下腹部や腰が痛くて、うずくまってしまう。痛くて起きれない。そんな経験がある人は月経困難症かもしれません。

一度、婦人科に行って検査・相談することをオススメします。

それは、生理痛を我慢していると、非常に大きなデメリットを抱えることになるからです。

生理痛を我慢するデメリット

  • 生活の質が下がる(これが一番大きな影響を及ぼします)
  • 痛みの原因がわからない(再発を繰り返す)
  • 子宮内膜症などの病気に気づかない(カラダのサインを無視する結果に)

3つとも同じくらい大きなデメリットですが、やはり、一番の問題は痛みを我慢しても痛みは無くならないということです。

(我慢すると痛みが無くなるというより「痛みに慣れる」のです)

無くならない痛みは一度引いても、また振り返してきます。痛みも波のように浮き沈みがあります。その波に翻弄される生活をこれからも続けたいですか?

もちろん続けたくないですよね。ではどうすればいいのでしょう。

まず、「なぜ生理痛が起こるのか?」を知ることが大切です。

生理痛の原因

生理痛には2つ理由が考えられます。

  • カラダの器官に異常がある場合
  • カラダの器官には異常は無いのに痛みが出る場合

生理痛の原因をはっきりさせることが痛みを緩和させる第一歩です。現在地がわからないのに、どうやって目的地にたどり着くことができるでしょうか?

それでは順番に見ていきましょう!

カラダの器官に異常がある場合

30代以降に多いのですが、子宮筋腫や子宮内膜症になっていて、それが原因で痛みを感じています。これは検査することでわかります。(検査しないとわかりません)

まずは婦人科へ行って、検査することが重要ですね。もし、この痛みで日常生活に支障が出る場合は、器質性月経困難症と言います。

カラダの器官には異常がない場合

このカラダの器官に異常がないのに、生理痛が酷くなる理由は4つあります。

①子宮を収縮させる作用のあるプロスタグランジンという物質が過剰に分泌されてる

子宮内膜がはがれ落ちることで生理になるのですが、この子宮内膜がはがれ落ちる時にプロスタグランジンという物質が出ます。

プロスタグランジンには子宮を収縮させる作用があるのですが、痛みも引き起こします。

生理の時はこのプロスタグランジンが出るので、生理時に痛みを伴うこと自体は異常ではありません。

②出産未経験の女性は子宮口(しきゅうこう)が狭い

生理は子宮内膜がはがれ落ちたものを、カラダの外に出す働きです。子宮内で剥がれた内膜は必ず子宮口を通ってカラダの外に出ます。出産を経験していない若い女性はこの子宮口が狭いです。

狭いところから剥がれ落ちた子宮内膜を、たくさん出さないといけないので子宮が収縮する回数が増えますし、結果として子宮にかかる力が強くなります。

例えば、マヨネーズ容器です。

マヨネーズ容器は出口が小さいのでキャップを開けて下に向けてもドバッとは出ませんよね?もし容器の出口が大きければ、力を加えなくても重力に引っ張られて出てきます。

これと同じように、子宮口が広がりやすければ、ある程度は重力の力で勝手に出て行きます。

その上、少ない子宮の収縮回数で、はがれ落ちた内膜を出せるので、子宮の負荷が軽いです。

その証拠に出産を経験すると生理痛が楽になる人が多いです。

子宮口が出産の時に、最大限まで開いた経験があるので子宮口が開きやすくなります。

反対に若い女性の場合は、子宮の入り口は狭く、子宮口付近にはがれ落ちた内膜は集まっても、自然にはなかなか出ません。

そこでカラダは出すために子宮を収縮させて出そうとします。まさにマヨネーズを握って出す感じです。この収縮するときに痛みが生まれることが多いです。

伸縮する回数が多くなるので子宮に負荷がかかりますし、プロスタグランジンもたくさん分泌されて痛くなります。

③冷え性で血行が悪くなっている

理由①でプロスタグランジンが過剰に出て痛みを増すと書きましたが、冷え性で血行が悪くなっていることに大きく関係しています。

プロスタグランジンが出ることで血管を拡げて、子宮を収縮させて剥がれ落ちた内膜を外に出します。

しかし、子宮が冷えているとなかなか上手くいきません。そこでカラダはプロスタグランジンをもっと分泌させて子宮の収縮を活発にしようとします。

痛みを感じる成分でもあるプロスタグランジンがたくさん出るので生理痛が酷くなってしまうのです。

④強いストレスを感じている

実は、ストレスもプロスタグランジンがたくさん出る要因になってしまいます。強いストレスがかかると自律神経がうまく働かなくなって、女性ホルモンの分泌が乱れるので生理も安定しなくなります。

自律神経は交感神経(アクセル)と副交感神経(ブレーキ)を使って、人間のカラダをコントロールしてくれています。

このアクセルとブレーキのバランスが崩れると血行が悪くなって、③冷え性と同じようにプロスタグランジンがたくさん出る結果になるので痛みが増してしまいます。

カラダに異常がないのに、痛みで起きていられなかったり、鎮痛剤を飲まないと耐えれないなどの日常生活に支障が出る場合は機能性月経困難症と言います。

機能性月経困難症の特徴

10〜20代に多いのですが、生理の1〜2日目に日常生活に支障が出るような強い下腹部痛や強い腰痛がでます。その後1〜2日経てば痛みは軽減されるのが特徴です。

ただし、生理痛がひどい時は子宮内膜症が隠れているかもしれません。

痛みがひどい場合は、自己判断せずに婦人科を受診してくださいね。

1.10代20代の生理痛にはピルがおすすめ

pill

生理痛に悩んでいるならぜひピルを試してみてほしいです。特に10代20代にはメリットが非常に大きいので、試す価値があります。

残念なことに、日本でピルは非常に古いイメージのままに定着しています。

「ピルは副作用が怖い」「ガンになりやすい」などネガティブなイメージです。

もしかして、あなたもピルに対してあまり良い印象を抱いていないかも知れませんね。

まずは、ピルを正しく知ってください。

一般的にはピルと言われていますが、正式名称はOC (Oral Contraceptive) 経口避妊薬と言います。

*理解しやすいように、この記事内では「ピル」で統一して書いています。

もともと避妊のために開発された、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の合剤です。

日本では40年前の開発当初にあった副作用のイメージが強く、先進諸国の中でも普及率は最下位レベルです。 

当時は錠剤に含まれる女性ホルモンの量が多くて副作用が出てしまっていました。

しかし、現在は含有量を減らしています。最初の1〜2ヶ月に副作用の症状が出ることはあっても、その後はほとんど出ないことが多いです。

ピルの副作用や効果について詳しくはコチラ

2.あなたが自分自身で今すぐできる対策

子宮を温める

非常にシンプルですが、お腹や腰を温めるのは効果があります。入浴、ホッカイロ、温かい飲み物などで温めます。単純ですが、効果はあります。血流が良くなって血がスムーズに流れるためです。

血がスムーズに流れると子宮の収縮が活発になってプロスタグランジンの分泌が増加しません。

市販の鎮痛剤を飲む

毎月決まって生理1日目や2日目に痛くなる人は、限界まで我慢せずに、早めに飲むことをお勧めします。

ただし、胃を痛めることがあるので、必ず食後か、軽食を摂った後に服用してくださいね。

ほとんどの鎮痛剤は、非ステロイド性抗炎症剤(NSAIDs)と呼ばれる種類の薬です。

胃が弱い方が服用すると、腹痛を起こしたり、胃炎や胃潰瘍などの重篤な副作用が起きることがありますので注意してください。

生理中に飲む鎮痛剤が1~2錠で済まない人は、子宮内膜症などの疑いがありますので、一度、婦人科を受診することがオススメです。

また、生理痛を予防する対策も自分ですぐにできます。

◆ストレスをためないこと
生理が仕事や試験と重なると、ひどくなる傾向があります。

◆しっかり休むこと
睡眠時間はしっかり確保しましょう!睡眠はストレス発散にも効果あります。

まとめ

この記事を読んだあなたが、「生理痛から解放されて、充実した時間が過ごせる」可能性をわかっていただけたなら嬉しいです。

とりあえず、婦人科に相談に行くという気持ちでいいので「生理痛で困っている」と伝えてください。

*もし「生理痛なんて誰でもある我慢しろ」的なことを言われた場合はすぐに病院を変えましょう!(古い知識の先生という証拠です)

残念ながら先生もピンキリなのです。

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【監修】西田医師

昭和59年徳島大学医学部卒業
東京医科歯科大学産婦人科、都立病院等に勤務
平成7年9月、横浜市都筑区にて西田ファミリークリニック開業
平成30年3月閉院
日本産婦人科学会専門医、日本更年期学会会員
専門:内分泌(思春期・成人の卵巣機能不全、不妊症、更年期)

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